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毎回包丁をもってくればよかった、と思うので、今回は包丁を持参していった。フランス人の友人と週末の朝待ち合わせ、サンクトマリア市場なる場所にいったのだが、まー、さすが海の町だけあって、感動的な魚の面々。カツオの半身、マグロの中トロ、小いか(チピロネス)、巨大なはまぐりなどを買い込んで、週末の夜、友人たち10人ほどをアパートに呼び、カツオをタタキをつくったり、潮汁をつくったりしながら大いに飲んだ。

研究所の場所は結構な郊外なので、毎日電車通勤。けっこう時刻表通りに電車はくるし、通勤客の挙動などを観察するのもなかなか楽しかった。

はじめてバロセロナに行ったのはもう10年も前のことで、同行のドイツ人の友達の知人である大道芸人と、その仲間の大道芸人たちと一緒にしばらく寝泊まりしながら、とんでもなく酒飲みな日々をすごした。広場なぞで芸が行われている間、我々は暇なのでバルの外に置かれたテーブルに座って、カラコレス(なんていうのかしらんが、巻貝の煮付け)をたべたりワインを飲んだりしながら時間をつぶす。夜が更けると、商売はおわり、大道芸人たちは一同に集まって盛大なる夕食。そのあとは親方が手配した安宿にみなでなだれこんで、もちこんだワインでさらなる酒盛り、次の日は昼過ぎにおきだして狩場に移動、と日々が続いた。

もはやひとりでもないので、10年前のようにほっつき歩いて飲むのは無理であるが、講義が全部終わった夜は、バルセロナでそれぞれ研究室をはじめた昔の仲間達といっしょにバルをめぐりながら遅くまで飲んでいた。La Bombettaという毎回つれていかれるバルセロネッタの店で飯を食った後、細い道を道がわからなくなるほど歩きまわりながらバルの巡礼。途中で知り合いになったガーナ人の青年が、職がなくなり暇だというので、じゃあ、明日一日休みだから、アルバイトで子供の世話をするのを手伝ってくれと頼んだ。次の日にちゃんとアパートまできてくれた。私がまだ寝ているときにきたので義理の妹はかなり驚いたみたいだが、一緒にソーメンをたべてピカソ美術館におもむき、その間中、無珍先生を気にかけてくれた。黒人を怖がらないんだねこの子は、ととてもうれしそうだった。

というわけで、バルセロナはよい思い出ばかりの場所である。

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バルセロナ - kom’s log (via ginzuna)

(otsuneから)